ザックの素材を見てると色々ナイロンあるんだけど、その種類と違いって?
ナイロンってそもそもなんなの
ナイロンってそもそもポリアミド樹脂と言う非常に強い樹脂を糸にした、世界最初につくられた合成繊維。
名称は「伝線(run)しないパンティストッキング用の繊維」を意図した「norun」に由来するんだそう。『石炭と水と空気から作られ、鋼鉄よりも強く、クモの糸より細い』つーのが当時のキャッチフレーズだったんだってね。
この繊維自体はすごくきれいな色に染まるけど、淡色は他の揮発成分を吸収して黄変しやすいそう。ダンボールに長期間入れておいただけで黄変する事もあるんだそうで、淡色の商品の長期保存は注意が必要かも。(濃色は目立たなく分からないっつーだけらしい)
φ(・ω・)メモ
特徴 | 弱点 |
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で、レインウェアとかにもよく使われてるこのナイロンなんだけど、ザック買おうと思ったら、いろんな種類のナイロンがあるじゃねーかと。
そこで、大きくわけでカバンに使われるナイロンってどういうのがあるの?その特徴は?と思って調べてみた。
ナイロンってざっくりどういう種類があんの
素材名 | 特徴 | 強度 |
---|---|---|
バリスティックナイロン (Ballistic nylon) |
デュポンが軍用に開発した。 通常のナイロンの5倍の強度を持つ。 耐摩耗性にも優れ、タバコの火を押し当てても数秒であれば貫通しないほどの耐熱性。 アメリカでは防弾チョッキや軍事用としても使用されている。 |
★★★ |
コーデュラナイロン (Cordura Nylon) |
通常のナイロンの約2~3倍の強度を持つ。(7倍といってるところも) 非常に軽量かつ耐摩耗性・耐久性が高い。 引っ張り、引裂に対する強度が向上されている。 |
★★★ |
ストロンテックスナイロン (Strontex nylon) |
東レが開発。 通常のナイロンに比べ、約2~3倍の強度を持つ。 軽量性、防汚性、撥水性、耐摩耗性、耐久性あり。 |
★★✩ |
中空系ナイロン |
通常のナイロンより20~30%軽い。 製造段階で繊維をストローのように加工して中心に空洞を作り、厚みを保ったまま軽量化を実現している。 軽さや暖かさ、生地の柔らかさが特徴。 普通に使って大丈夫な程度の引裂耐久性や耐摩耗性を持ち、またハリとコシもある(アウトドアにはちと厳しい) とにかく軽いので、タウンユースに最適? |
★✩✩ |
耐久性は落ちるけど、軽さがとにかく重視なら中空系ナイロンがいいのかも。
色々調べてみたけど、完全比較しているところはないし、そもそもデニールで重量とか変わってきちゃうだろうから、あとは生地の質感とか好みで選ぶといいのかも。
ちなみに個人的な印象としては、バリスティックナイロンは目が粗いというか、生地の存在感があるって感じ。それに比べるとコーデュラは目が小さくて落ち着いてる。
どの素材が一番って目安は難しいけど、ひとまず使うシーンに合わせて考える参考にはなるかな。